直射日光が当たらないようにして、日焼けを防ぐ
写真は日光に当たると色落ちが生じてしまう
写真は古くなると次第に色が薄くなり、遂には何も見えなくなるほど真っ白になってしまうことがあります。日焼けと呼ばれる脱色現象は写真に限らず絵画や看板にも起こりますが、これは日光に含まれる紫外線の作用によるものです。紫外線には色素を分解する働きがあるので、日光に晒される環境に置かれるとすぐに日焼けの状態になってしまいます。また、紫外線は日光だけではなく蛍光灯などの照明やテレビのモニターからも発生するので、屋内に置いても決して安全とは言えません。しかし、紫外線は光を通さない遮へい物で防ぐことができるので、大切な写真を日焼けから守るにはアルバムに挟んで光に当てないようにするのが効果的な対処法になります。

写真そのものへの加工は効果が低い
写真を現像する際に日焼け防止の加工をすすめられることがあります。日光に含まれる紫外線が写真の日焼けを引き起こしますが、写真にコーティングを施すことで紫外線による色素の分解を防ぐのが日焼け防止加工の仕組みです。思い出の写真を綺麗に保つのに良い方法だと思いがちですが、コーティングによる日焼け防止の効果は永続的なものではありません。写真を覆う皮膜も紫外線で劣化する他、稀に皮膜がひび割れて見た目が非常に悪くなってしまうこともあります。写真の美しさが大きく損なわれてしまうので、コーティング加工済みであっても日光に晒さないように注意しなければいけません。写真への加工よりも写真の扱い方に注意するのが効果的な日焼け予防になります。